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小箱類の製作技術は300年前に溯ることができます。
当初は主にたんす、飾棚など小家具的なものでしたが次第に文具、硯箱、筆箱、箸箱などに移り、さらに当地方独特なトリックを仕組んだ秘密箱、コイン箱、煙草入れなど多くの品種が考えられました。表面に寄木や象嵌を加飾として用いた箱根細工を代表する品種の一つです。
最近では日常生活の変化に伴いインテリア商品などにも進出、盛んに新しい商品が作られています。
当地方は、勝れた木工技術の中にロクロによる器類があります。
主としてケヤキ材を利用し、優れた挽物技術により手加工されます。これら漆で仕上げられた盆、皿、椀、茶櫃、菓子器を美しい木目を生かした堅牢で使い易さを特徴としています。
また合成塗料で仕上げたサラダボール、お盆、茶托、チーズボードの食卓用品類は洗練されたデザインであり、これらも当産地を代表する商品です。
寄木は幕末の頃、幾何学模様を天然有色木材で構成する木工技術で、箱根畑宿で始まったと云われています。
薄く削って小箱などの表面に貼って利用するか、無垢の寄木を用いる、これまた箱根・小田原地方の伝統ある木工芸技術です。
木象嵌は、自由曲線を花鳥山水などの表現するために考案されたもので、日本では、産地として当地方のみ現存する貴重な伝統工芸技法です。
江戸時代、旧東海道を往来する参勤交代の大名、旅人、箱根の湯治客などを対象に、今日まで多くの小物の土産品が作られ販売されてきました。
挽物玩具は慶長年間(1596-1615)よりコマなどの玩具が作られ、その後ケン玉、ヨーヨー、連発鉄砲、ラッパ、体操人形、車玩具、豆茶器、組子人形(二つに割ると順次同じ小さな人形がで出てくる)等極めて豊富な種類があります。
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